みなさま おはようございます。
アークラボ赤坂店の池田です。
さて、突然ですがみなさま。
「仏手柑」という柑橘類をご存知ですか?
先日、初めて手にする機会がありました。
あまりの個性的なこのビジュアルを、
誰かに見せたくて、リュックに入れて持ち歩きました。
数人に見せたところ、やはり
「初めて見た!」
「いい匂いがする~」との反応で、
ご存知の方はいらっしゃいませんでした。
こちらがその仏手柑です。
ミカン科ミカン属の常緑低木樹、香酸柑橘類の一種です。
先端が指先のように分かれていて、
仏様が合掌している手のように見えることから
この名前がついたとか。
身はほとんどなく、皮の中には白い綿のようなものだけなので、
生食には向かず、一般的にはマーマレードにすることが多いとか。
二つとして同じ形はないことから、
主に観賞用として栽培されるそうです。
英名はフィンガーシトロン。
ミカンよりもすっきりした芳香です。
また、香りだけでなく縁起も良いそう!!!
アジア地域では、古来より不老長寿を叶える漢方薬として
重宝されているそうです。
庭に植えると「代々(橙)家が栄える」
(商家では瑞兆の果実として その末広がりな形が喜ばれ、
商売繁盛を祈ってお正月に飾られ、
慶事にも重宝されたそうです。)
縁起の良いモチーフとして≪三果文≫にも描かれています。
≪三果文≫・・・三つのありがたい果実の文様。
桃は邪気を払い延命長寿を授け、
ざくろは種が多いことから子孫繁栄を。
仏手柑は仏のようなから運や福を呼ぶ
・・・のだそうです。
三果文・・・気にしてみたことはありませんでしたが、
柿右衛門の色絵三果文皿の左上に黄色い果実がありました。
そうです。それが仏手柑です。
改めて、ご確認いただくのも面白いかもしれませんね。
芸術の秋。美術館や博物館に、また行きたくなりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。