体重が減ったのに、体脂肪率はなぜか増えちゃってるんです…
これってどういうことなんでしょうか?
こんな質問よくいただきます。
毎日計測してると、こういうことはよくあります。 逆に体重は増えてるけど、体脂肪率は減ったなんてこともあります。 どうしてこんなことになるのでしょうか。
体重や体脂肪率を測る時、おそらく大半の人が市販の体脂肪計を使ってると思います。体重計みたいに上に乗っただけで体脂肪率が測れたり、両手に持っただけで体脂肪率がわかるのはなんででしょう?
体脂肪計のシステム
人間の体は、大半が水分と筋肉と脂肪でできています。水分や筋肉は電気を通しやすく、逆に脂肪は電気を通しにくい性質があるのですね。
市販の体脂肪計は、まず体に軽い電流を流して、電流の通りにくさ、つまり電気抵抗を測ることによって、体の中の脂肪の割合を計測しています。電気が通りにくければにくいほど、脂肪が多いってことになりますから。
そして、事前にたくさんのモニターさんの体脂肪率を、水中体重法とか、X線を使った大掛かりな方法で測って、平均値を出しておいて、この身長で、性別が女性で、電気抵抗がこれぐらいなら、体脂肪率はこれぐらい!っていうふうに計測結果を表示してるんです。つまりメーカーによってもととなるデータが微妙に違うから、結果も微妙に変わってくることになります。
水分量の違い
上記のような方法で測ってるってことは、体の中の水分の量によって、体脂肪率も多いに変わってくることになります。水分をいっぱいとったあとは、体内の水分量が増えてるわけだから、電流が通りやすくなって、脂肪の割合が少ない!と判断されちゃいますから。
逆に汗をいっぱいかいて、体内の水分が減れば、その分電流が通りにくくなって、脂肪の割合が多い!と判断されちゃいます。人間の体の60%水分だといわれてます。水分の増減は、思ってる以上に体重や体脂肪率に影響を与えるのですね。
わかりやすい例をあげれば、お風呂に入ったあと、汗をかいて水分が減った分、体重が減ってたとしても、体脂肪率つまり体脂肪の割合は逆に増えてしまうんです。
逆に水をいっぱい飲んだ後は、体重は増えても、体脂肪率は下がるっていうことになります。入浴前か入浴後かの違いなんてホントに大きいから、平気で3%ぐらい変わっちゃったりします。
お風呂や運動での水分減だけじゃなく、その日の体調や、むくみ具合、女性なら生理との関係もあって、水分量は日に日に変化するし、おしっこした後かする前か、飲食前か後かなど、条件によっても全然違うし、そもそも時間帯によって体内の水分量がおおいに変わります。
体脂肪率の正しい測り方
体内の水分量や分布が一番安定しているのは、夜の入浴から2時間後ぐらいの寝る前だといわれてます。この時間に測るとわりと正確な体脂肪率が計測です。
大事なのは、毎日できるだけ同じ時間帯、同じ条件で測ること。上にも書いたように、メーカーによって数値も違います。でも毎日同じ体脂肪計で、同じ時間帯に、できれば同じ条件で測ってあげてれば、数値の増減を知ることができます。
入浴だけじゃなく、運動前後なのか、飲食の前後なのか、もっといえばおしっこの前後なのかなど、揃えたい条件はたくさんあります。そして運動でも飲食でも、直後っていうのは誤差を考えると避けた方がいいですね。
体脂肪はシェイプアップの進み具合の目安になりますから、是非上手に活用してみてくださいね(^^)